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[本稿を読みました(この面消去)]


01【いのちのゆくえ】生命の勝ち負けってなんでしょね?
子孫繁栄=(生命の存続)はどこに基準をおいたら良いのでしょう?
あなたは「高度に進化した動物が勝者だ」と回答しますか? それとも
「生存し続けることが唯一の勝者の証である」という答えを出しますか?

私達は人間です。そして各種の文明や文化・風習などを持っています。しかし、もし仮に人類が作り出した文明等によって人類を含めて地球生命体が絶滅したとする時、進化の過程ですべての生命体を絶滅させた失敗作として霊長類の最新型を評価しますか?

進化の過程を振り返ると、不思議な現象がみられます。敗者こそが進化の重要な鍵を握っているのかもしれませんよ。例を挙げますね。進化ってイメージは、新天地を求めて生命体がじわじわ適応して変身していったというイメージは湧きますよね。

海に生命が溢れ、生存競争に負けて淡水への適応を行い新天地に逃げた魚たち。
そして淡水面下の激烈な生存競争にもたまりかねたシーラカンスの仲間が
死にものぐるいで陸に上った時から、このパターンは変わらないのです。

人類は森から落ちこぼれた猿なのかも知れません。人類はサバンナに移り、さらには猛獣に追われて海に逃げ込んだ猿の子孫という有力な説もあります。
ゴリラは森から落ちこぼれサバンナに移り、さらには猛獣に追われて森に戻り木の根っこを食物に生存の地を求めました。オランウータンはというとゴリラが木の根っこを食べるので木の実を求めて再び森の樹上の住人となりました。手がサバンナ仕込みで器用なため動きが多少鈍くても、器用に果実を取れるので生存することが出来ました。
ここから学ぼうと思ったら、もしあなたが現状から逃げたいと思うのなら
より自由度の高い新天地を目指せ(開拓しなさい)と言うことでしょうか?
でも・・次はいったい何処へ行ったら新天地なのでしょう?
キーワード 【生命存続】【進化】

02【次いでの予感】というか〜
・・・ 科学的に解明されているレベルのすぐ下で、もやもやとしている何か ・・・
科学の種々の発見は【全ての謎を解きあかし、全ての疑問に答えてくれる】ように思えますが、 近年の色々な理論では、今まで問題にはならなかった分野でさえも、不確定性原理という難しい理論の影響を受けてきています。

勉強不足の利吉にはこれ以上の説明が出来ません。もしもこの分野に興味が沸かれたら、
図書館やネット検索で、下記をキーワードに探してみてくださいませ。
キーワード 【不確定性原理】【クォーク】
人間の飽きることのないエスカレートした自然界解析アプローチにおいて、次なる疑問は何なのでしょうね。とりあえずはヒトゲノム解析でしょうか。 これも21世紀の初頭にはかなり解析されたみたいですが。
ヒトゲノムの詳細を知るその前に、
生命誕生とその由来などについて利吉庵庵星人と一緒に学びませんか?
キーワード 【ヒトゲノム解析】

03【生命の合成過程:原始の海のスープ】
さて炭素・窒素・水素・酸素 そして、原始の地球でも、水素・アンモニア・メタンぐらいは、簡単に入手できる状態でした。ここにお水を加え、放電(カミナリ)を繰り返して良くかき混ぜると、初歩的なアミノ酸が合成されます。あじの素みたいな物ですね。

原始の海は塩基、糖、燐酸の3つの素材の出会いの場。次々とつながり、やがてRNA(生命の遺伝情報を伝える物質)という繋がりが完成しました。

さてRNAには2つの画期的な機能があります。簡単に説明すれば

1:自分自身の情報を編集する

2:蛋白質を作り出す  という機能です。

生命の営みを「自分自身(分身)を次の時空に伝える」と定義すれば、このRNAは生命の原点ではないでしょうか? 地球が比較的安定し始めた43億年前から37億年前、このRNAの作用で【DNAと蛋白合成】に基づいた生命が誕生したと推定されています。

生命は、原始の海(塩分濃度は約1%)で誕生したはずです。(いわゆる原始の海の生命スープ)
この海そのものが1つのドロドロとしたスープのような生命体だったと言われています。

私達の体の中の塩分濃度も1%程度。大気すら激変したのに、私達の体の中には、古代の海のドロドロスープが永遠に生きているのです。やがて海の塩分濃度が高まり、身を守るために脂肪の膜の洋服にDNAを包み込んだのが生命スープからの個体の独立です。膜の中の環境を一定に保つ自己保存能力。さて私達は個体生命体になりました。この時点がたった1人で生きて、たった1人で死んでいく運命と増殖能力を備えた個体生命体の誕生なのですよ。
キーワード 【生命40億年はるかな旅 NHK】

04【生命の合成過程:隕石の飛来】
話は変わって、ガイアって言葉、聞いたことあるでしょう?現在の地球を一つの生きた生命体
としてとらえ それを「GAIA」とイメージする。これ有名ですよね。
キーワード 【地球生命圏GAIAの科学 ジェームズ・E・ラブロック】【ガイア】
まるで地球が閉鎖空間のようなイメージですが地球は他の惑星から閉ざされた星ではありません。
宇宙の中の銀河系そのまた小さな太陽系 太陽を中心にした惑星の1つ。そして毎日数億個もの異星物質が地球の大気圏に流入している(隕石が衝突している)ことはあまり知られていないと思います。
隕石の事を少し書きましょう。殆どの隕石は大気圏で燃え尽きてしまいますが、それでも毎日1トン程は異星物質が地表に辿り着きます。この中に炭素質コンドライトという有機物を0.1%程含む隕石があります。

ちなみに現在の地球自体(GAIA)に存在する有機物含有率はこの隕石の百万分の1程度です。

換言すれば、コンドライト隕石は地球の成分よりも百万倍も有機的(生命的)な物質であるのです。

地球で生命が発生する可能性より、隕石に乗って生命が飛来した可能性のほうが高いようにも思えますね。

宇宙のどこかに「生命発生装置」なる物があるように思えてきませんか。

(2000年のニュースですが、)2億5000万年前の地層に閉じ込められていた細菌=(生命体)がアメリカの科学者らの手によって、生き返ったといいます。遺伝情報や核やいわゆる細胞が2億5000万年経過して同一個体として蘇ったと解釈すれば、惑星間を生命体が移行している可能性をもよけい考えられる、そんな21世紀です。
キーワード 【地球外生命体】【隕石】

05【生命:利己的な遺伝子】
生命は利己的な遺伝子によって操られているという事についてお話しをしましょう。

分子の偶然の結合によって生命体が偶然にできる確率は、ゼロに限りなく近いように思います。
しかし私達はここに現在生命体として存在しています。
そして生命は不安定な状態を絶えず応急に修理し、部品を交換しつつ(新陳代謝)存続しています。
ドーキンスさんなどは 生き物の身も心もDNAが合成し勝手に作った産物であり、
DNAを保存し、時間的・空間的に次の世代に渡す為
生命体という乗り物をいろいろな形で作ったのである
私達の このからだは 遺伝子(DNA)にとっては
単なる運び屋なのである。 と極論を言っています。
そして遺伝子は、個人の存在を全く認めてはいないと
                 冗談じゃない。
あなたもぼくも彼ら(DNA)に占領された運び屋かって? しかしこれらは事実なんです。

私達は確実に自分の身を失います。しかし遺伝子は老いる事すらなくどんな環境にも
合わせた乗り物(運び屋生命体)を設計して次世代に行ってしまうのです。
そう 進化と言う大義名分のもとに。

古い乗り物は乗り捨てられて朽ち果てる運命にあります。
遺伝子そのものは部品を交換して新しい乗り物を作り、それに乗って未来に向かって行きます。
でも、それでいいのでしょう。私達は乗り捨てられるかわりに自由な意志を与えられましたから。
昔から人は永遠の生命を求めました。しかしいつの世でも出される結論はひとつ。
「限りある命だからこそ尊い」そこに愛や優しさも生まれるのだと。それでいいんじゃないでしょうか?
キーワード 【利己的な遺伝子 リチャード・ドーキンス】

06【ダーウィン・ラマルク】
ドーキンスさんの前の時代の進化論論争
ダーウィンの進化論に消されたもう一つの進化論があります。ラマルクの獲得形質の遺伝理論と言います。これは【進化を偶然】とはせずに、遺伝元の個体が環境に不便を感じたときに、次世代への遺伝子は、鋭く適応するべく反応するというものです。つまり進化に目的性を認め、意志によってコントロールされるとしたものです。
ダーウィンの進化論はのちにメンデルによって補強されました。

遺伝の法則によって次世代に継承され偶然の変化が遺伝子に乗って次世代へ行くとの説明です。

ダーウィンの勝利。これでラマルクの理論は真面目に生物学を志す者には禁断の領域とされました。 その後今日までの190年間「無知でいかがわしい迷信」との烙印を押され続けられてきました。 ところがここ最近ネオ・ラマルキズムとして復活の兆しを見せ始めています。
さあてあなたはどちらの意見が正しいと思いますか?
キーワード 【進化論】【ダーウィン】vs【ラマルク】

07【25億年前、生命の危機を乗り越えて:1】
まあ【進化論の論争】はさておき、過去において、すべての生命は絶滅寸前までの危機にさらされました。

先ず最初の危機は、ほぼ25億年前、我々生命体がバクテリアであった時代に起こりました。

初期のバクテリアは単純な発酵作用を利用して生きていたのですが、その発酵作用に必要な糖と酸の供給が不足してきたのです。 第1次食料危機戦争が起ったのです。

この危機に対して生命体は、太陽光と炭酸ガスによる炭酸同化作用によりエネルギーを取り込む方法をみつけたのです。 結果、炭酸同化作用によって以前の形態よりはるかに豊富なエネルギーを利用できるようになったのです。 危機に遭遇して生命体は自分で自由に使えるエネルギーを獲得する方向に進化しました。

さあ我々は炭素を固定しそれで得たエネルギーが使えます。サア・・元気はつらつに活動しましょう。
キーワード 【炭酸同化作用】【シアノバクテリア】

08【10億年以上の炭酸同化作用、生命の危機を乗り越えて:2】
第2の危機は皮肉なことに第1次食料危機戦争を乗り越えた炭酸同化作用による老廃物で起ります。

炭酸同化作用は副産物として酸素を発生させます。酸素は当時の生命体にとっては、生命を維持していく分子を破壊する猛毒でした。15億年間の炭酸同化作用の結果、地球に酸素が充満し、そして全ての生命体が酸素消毒で絶滅寸前という危機に陥りました。

この危機に直面した我々生命体は酸素の破壊的な酸化作用を利用して新たなエネルギーを得ました。 酸化反応のエネルギーを利用し始めたのです。(酸素を呼吸する生命体への進化)

しかもこの方法により発酵や炭酸同化作用と比べてはるかに効率的で、更に幅の広い資源を利用出来ることが可能になったのです。
キーワード 【酸素呼吸】【好気性バクテリア】

09【17億年前の生命の危機を乗り越えて:3】
第3の危機は17億年前に起こった別な意味を持つ食料危機です。
第2次細胞内食料危機戦争とでも呼びましょうか。?

他に勝ち残るために細胞の巨大化をめざすのが、当時の生命体の生存競争の主流でした。
そして細胞が大きくなると、単細胞であると自分自身を養うだけのエネルギーが摂取できない状況に陥ったのです。
巨大化とエネルギー効率を考慮し始めた細胞たち。 この時に生命体が見つけだした方法は多細胞化(分業)でした。
細胞は1つ1つは同じ大きさのままで、たくさんの細胞から構成され自由に大きくなれる真核細胞の生物となったのです。
ここには様々の攻防があり、温泉細菌(サーモプラズマ)と固い殻を持った好気性バクテリアの攻防の末に共存、共生の形で、全く新しい有機体真核細胞として我々は生き残りました。
この25億年前以来私達の細胞は危機に遭遇するたびに逆に自由を得てきたのです。
私たちの細胞は最後の最後まで、自由を目指して進化、統合、共生をしてきたのです。
キーワード 【共存、共生】【真核細胞】

10【生命の危機を乗り越えて:4】
第4の危機

真核細胞の生物は大きな自由を得た代わりに一つの妙な特徴を持ってしまいました。これは特徴
というより、そうしなければ生存できないという、神の教えを欺く行動です。 他の一次生命体
(生きているいのち)を犠牲にしなければ、自分の【生命を維持できない体】になったのです。

それまでは、地味に光合成をしエネルギーを得て生存してきた生命体。しかし他者をエネルギー源として食べるほうが、自らエネルギーを産生するよりはるかに効率的になってしまったのです。

それが弱肉強食の捕食関係を生み出してしまいました。
天地創造の神様が秩序と平和の鍵を掛け忘れたとすれば、まさにこの時だったのでしょう。

捕食という手法は、その後どんどんエスカレートして他の生物は当然のことながら仲間同志での共食いすら始めてしまったのでした。私たちが今この段階にいる生命体だということをしっかりと自覚しておきましょう。

11【生命の危機を乗り越えて:最終章】
第5の危機がおとずれるとしたら?

現在の真核細胞の頂点に立つ人間という種から始まるのでしょう。

人間の進化の新たなる飛躍の源となった脳の力は、今や何でも破壊出来る巨大な力を秘めています。この力が偏った知識により、コントロール出来なくなったときに壊滅的危機に遭遇する可能性があります。

ここ(地球上)じゃ、いくら新開地を求めて走ってもどんなに逃避しても、同じ所(ガイアの一構成員)に居られるのがやっとなのです。そうは思いませんか? 私たち人間の脳は破滅する前に目覚めることができるのでしょうか?
キーワード 【ミーム】【沈黙の春】

12【生命の危機を乗り越えて】補足(^.^)
このもっと詳細の文章は・・・恥ずかしながら引用文献と共に洋彰庵の
新館雑記帳Zakkiのページに置いてあります。この簡略化文章でも難解
と思われたかた!! 申し訳ありません。これ以上簡単に説明する技量
が利吉庵庵星人にはございません。
【 洋彰庵本舗 利吉 】
[本稿を読みました(この面消去)]

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